まだ間に合う!28年度しあわせ信州UIJターン就業補助金


長野県の補助金で「しあわせ信州UIJターン就業補助金」がある。28年度の予算で創設された補助金になるが、先日長野県へ問合せをしたところまだ予算が余っているとのことだ。遅くて29年2月中旬頃までに申請し、3月に雇用を開始すれば3月末までの給与等が補助金対象になる。現在求人募集をしていて採用予定がある企業は、一度確認して頂ければと思う。

しあわせ信州UIJターン就業補助金とは?

まず、しあわせ信州UIJターン就業補助金の内容を説明したいと思う。長野県外の企業で勤務し、専門的な能力や経験を持っている方の転職を支援し、雇用した企業に対して給与(月給・社会保険・賞与を含む)や引越し費用等の一部を長野県が助成する制度である。

案内チラシ(長野県ホームページ)PDF

長野県としては転職で県外から人材が入ってきて、移住など長野県の人口増加を促進することが目的なので、条件を満たせば比較的もらいやすい補助金といえる。申請に関してもそれほど複雑な書類ではなく、社労士に依頼しなくても給与担当の事務員であれば作成することができると思う。

それでは、しあわせ信州UIJターン就業補助金の対象や申請方法を紹介する。

しあわせ信州UIJターン就業補助金の対象者

県内に事業所等を有し、県外のプロフェッショナル人材を県内で雇用しようとする法人又は個人事業主
※プロフェッショナル人材…おおむね5年以上の勤務により事業の計画・運営などの実績を有し、受入先の企業で事業創出力の強化に繋がるような活躍が期待できる人材のことをいいます。

と長野県のホームページに記載がある。

補助金をもらえる対象が企業だということは問題ないとして、採用する人が「プロフェッショナル人材」ということで、該当しないと勘違いしている企業がいるので注意して欲しい。

プロフェッショナル人材として想像するのは、大手企業のマネジメント経験者、新規事業の立ち上げ経験者、大手企業の工場長等の経験者などかと思う。

もちろん上記のような方も該当する。しかし次に記載する人材もプロフェッショナル人材の定義に該当するので、自社の求人で求めるスキルが該当するか確認して欲しいと思う。

雇用するプロフェッショナル人材とは?

まず絶対条件として、企業が求めているスキルに対して、5年以上の実務経験が必要である。(必要な資格保有者であっても、実務経験が5年未満では基準を満たさない)

<プロフェッショナル人材の条件に該当する例>

・都内のハウスメーカーにて、住宅販売の営業経験が6年の29歳男性を、自動車販売店が営業担当者として採用。
【解説】
まず若年者やシニアであっても年齢は関係ない。また営業スキルを求めるいるとき、経験した業界は違っても問題なく該当する。

・長野県内の機械メーカーで2年の営業経験を積んだあと、都内のハウスメーカーで4年の営業経験を積みました。その後に海外に1年間の語学留学をし帰国した方を、自動車販売店が営業担当者として採用。
【解説】
県外のみで5年以上の経験が必要なのではなく、長野県での就業を通算しても大丈夫である。ただ直近の勤務先が県外であることが条件。また直近の勤務先が県外であれば、留学していた方や無職になっている方などブランク期間があっても該当する。

他にもプロフェッショナル人材に該当するか?該当しないか?は長野県のホームページのQ&Aが分かりやすい。補助対象なども記載してあるので、一度確認して頂きたい。

Q&Aの資料(長野県ホームページ)PDF

どのくらい補助金が支給されるの?

しあわせ信州UIJターン就業補助金は、実際にいくら貰えるの?と気になるかと思うので概算で算出してみたいと思う。
まず対象経費は下記の3項目になり、最長で3ヶ月の期間となる。

1. 給与(給料・手当・賞与を含む)
2. 社会保険料(健康・厚生・雇用・労災・拠出金など)
3. 本人及び家族の転居に要した経費(企業が全額負担する)

補助率は事業者が負担された補助対象経費の1/2以内となる。

<概算>
25万円の基本給、各種手当が5万、総支給額が30万円で雇用したとする。
(賞与は最初の3ヶ月間で支給する企業は少ないと思うので、支給しなかったと仮定する)

1の給与は、30万円の1/2で15万円
2の社会保険料の事業主負担分は、ざっくりと計算して30万円×14%で4万2千円の負担。1/2だと2万1千円
3の引越し費用は、東京から長野へ家族の荷物を引越し業者に頼んだ費用とし20万円と仮定。1/2だと10万円

1と2を足すと約17万円で、3ヶ月分だと51万円。そこに引越し費用の10万円を足すと合計61万円が補助金となる。

引越し費用の半額10万円を負担しても、事務員さんに書類を2日程度で申請してもらい、約50万円もらえるのであれば中小企業にとっては嬉しい補助だと思う。

また人材のスキルによっては給与が40・50万円となることもあり、引越し費用も離れた地域からだと高くなるので、100万円以上の補助金がもらえる場合も出てくる。1名辺りの上限額はなく、1社5名までが補助限度なので数名雇用すると金額的にも大きくなる。

更に求人票には「東京など県外からUIJターンで転職する方には、引越し費用を全額負担します!」とアピールが出来る。これは転職希望者にとっても大きく魅力的に見えるに違いない。

さらに補助率が2/3となる6つの重点分野

長野県では6つの重点分野について、補助率が1/2から2/3に変更となるので業務が該当するか確認して頂ければと思う。

1. 情報技術(IT)
2. 医療機器又は健康福祉機器の開発
3. 健康食品又は健康飲料の開発
4. 省エネルギーに資する機械装置又は製品の開発
5. 自然エネルギーを活用した製品の開発
6. 電気自動車、小型航空機等の次世代交通分野に係る基幹部品又は加工装置の開発、保守

申請の流れと年度のタイミング

それでは、しあわせ信州UIJターン就業補助金の申請手続きの流れと年度のタイミングを見てみよう。

<申請手続きの流れ>
STEP1
プロフェッショナル人材の採用決定(内定)

STEP2
補助金の申請・認定
※雇用開始の2週間前には申請をしなければならない。内定通知を出した時点ですぐに申請を行おう。

STEP3
雇用開始

STEP4
期間終了後に実績報告、補助金の請求
(対象期間:試用就業の場合、雇用開始から3ヶ月。正式採用の場合、雇用開始から2ヶ月)

STEP5
補助金の支給

<年度のタイミング>
28年度、29年度、年度のタイミングには注意をして欲しい!補助金に関しては、年度毎に決まっているため毎年4月から3月末で区切られている。

例えば現在求人募集をしている企業が、1月中旬に最終面接を終え内定を出したとする。申請を行い2月から雇用を開始した。3ヶ月間の試用期間を設けた有期雇用契約の場合、通常だと2月・3月・4月の3ヶ月間の給与および社会保険料が補助の対象となる。しかし年度が3月末で区切られているため、2月・3月の2ヶ月間しか補助対象の期間とならないので注意して頂きたい。

また29年度の長野県の施策はまだ不明だが、少し内容変更があり同じような趣旨の補助金が創設されることは予想される。なので焦らずに募集や選考を行い、4月から雇用を開始し3ヶ月間の補助金をもらう選択肢もある。あくまで予想なので注意して頂きたい。正式な長野県からの公表は3月初旬になると思う。また公表があったらブログでお知らせしたいと思う。

まとめ

今回は、しあわせ信州UIJターン就業補助金の概要についてお伝えした。長野県以外で地方都市の経営者の方は、「◯◯県 UIJターン 補助金」などで検索して頂ければ、各都道府県毎に補助金を創設している場合が多いので調べて頂ければと思う。

雇用に関する助成金や補助金は多いので、また他にもご紹介したいと思う。知ってはいても手続きが面倒な経営者の方も多いと思うが、弊社の採用代行サービス(人材紹介)を利用して頂ければトータルでサポートさせて頂くのでご検討頂きたい。最後に長野県のホームページにリンクを記載しておくので、ご自身で申請される方は一読して頂ければと思う。

しあわせ信州UIJターン就業補助金(長野県ホームページ)