長野県への移住で失敗しないためのポイントと人気おすすめの理由


新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、首都圏から地方へ移住を検討する方が増えているようです。移住したい都道府県ランキングで常に上位にランクインする長野県。「長野県 移住」で情報を検索すると、大自然でゆっくり暮らしたいなら最高。はたまた田舎すぎて馴染めずに失敗など、たくさんの情報が出てきます。そこで今回は長野県へ移住を考えている方へ、失敗しないためのポイントと長野県が人気おすすめの理由をご紹介したいと思います。

長野県といえば大自然でアウドドア!まずは魅力をまとめた動画をご覧ください。

動画元:長野県のアウトドアレジャーガイド「GOAT」より

長野県ってどんなところ?

長野県は日本の真ん中の辺りに位置し、全国で4番目の広さで人口は約200万人になります。海はなく山々に囲まれた大自然と平地の都市が融合し、東京都へのアクセスも新幹線で1時間30分と良好です。県土が広いため市町村数も77つと多く、北と南では気温や降雪量もかなり違いますが、どの地域でも四季をハッキリと感じることができ、夏は暑くても湿度が低いためカラッとしていて過ごしやすく、冬は雪が降り気温は低く寒さも厳しいです。

田んぼや畑など農業をしている人も多いせいか野菜の摂取量は全国1位で、平均寿命は全国トップクラスで長く、健康長寿の県としても有名です。また博物館と美術館の数も全国1位、温泉とキャンプ場の数は全国2位、幸福度ランキングは3位というデータもございます。お酒についてはワイナリーの数も多くワイン用ぶどうの生産量は日本一で、日本酒酒造の数も全国トップクラスになります。就業率も全国2位と高く、女性の就業率も全国2位となっております。長野県への移住は、地方都市のちょうどいい田舎でまち暮らしをしたい!大自然の中で里山暮らしをしたい!などご自身が叶えたいライフスタイルを実現できる場所かもしれません。

長野県写真

長野県へ移住するときの不安点・心配事

移住を失敗しないためには、まず長野県へ移住したい目的を明確にし、その夢を実現できるかどうか調べる必要があります。また単身ではなく家族で移住となればお子さんの教育や環境、皆さんの趣味や生活様式が合うかどうかまで、じっくりと検討しなければなりません。もちろん良いことばかりではありませんので、実際に長野県へ移住した方の失敗談も「長野県 移住 失敗」で検索するとたくさん出てきます。ここでは代表的な不安点や心配事をご紹介したいと思います。

都心よりも年収が低い

まず移住する際に気になるのが転職に伴う年収ダウンです。よく都心から地方に転職をすると年収が数百万も下がったという話がありますが、同業界・同職種の求人でも地方のほうが年収が低く設定されているのは事実です。下げ幅は職種や業界により変わりますので一概には言えませんが、下記は厚生労働省や総務省のサイトを参考に平均年収を算出し、長野県と東京都を比較してみました。

長野県 東京都
平均年収 436万円 613万円
年収中央値 386万円 572万円
月収目安 27万円 38万円
性別・年代別
20代の平均年収 336万円 397万円
30代の平均年収 431万円 554万円
40代の平均年収 521万円 717万円
50代の平均年収 560万円 801万円
男性 503万円 692万円
女性 334万円 483万円

都道府県別の年収ランキングのデータを見ると東京都は全国1位になることが多く、長野県は26位つまり全国的にみれば真ん中より少し下の位置になります。移住に伴い年収が下がる方が多いですが、生活の物価も下がるので問題ないという人もいれば、物価はそれほど変わらず生活が厳しいと感じる方もいるようです。そこで次は生活費について掘り下げてみましょう。

生活費は安いが車維持費や光熱費が高い

まず生活費で長野県と東京都で大きく変わるのは車の費用です。都心のように電車やバスが頻繁に走っている訳ではないため、地方の移動では車が必需品です。車の免許を取得することはもちろん、車の購入費から保険料や税金、ガソリン代や車検やスタッドレスタイヤなど維持費も馬鹿になりません。また軽自動車かファミリカーなど車の種類によって維持費は大きく変わります。ご家族ですと主人と奥様の2台は必須、両親やお子さんが成人すると一家で4台以上を所有する世帯も珍しくありません。最近は車の購入費や車検や税金など込み込みにした個人リースを行う車屋さんもあり、軽自動車なら月々1万円程度で利用できるサービスもあります。

また長野県に移住してきてビックリしたとよく聞くのが光熱費の高さになります。都心と比べると水道代など基本料金が高いということもありますが、一番の要因は冬の暖房費が高いということでしょう。最近は高気密住宅などが増えエアコンのみで過ごせる家もありますが、基本的には灯油ストーブも必要で燃料代もかかります。2人以上世帯の勤労者世帯の平均収支を長野県の移住ポータルサイト楽園信州より引用しますので参考にしてください。

長野県 東京都
収入合計(世帯) 49万円 53万円
支出合計 40万円 44万円
 食費 71,000円 83,000円
 水道光熱費 23,000円 19,000円
 自動車関係費 33,000円 16,000円
 賃貸家賃 59,000円 103,000円

維持費が高いとデメリットのある車ですが、メリットも大きいのが特徴です。移住者からメリットを聞くと「時間にしばられない」「たくさんの荷物が運べて、買い物や家族の移動がしやすい」「乗り換えなど考えず目的地に直行できる」「天気を気にせず外出できる」「車の個室的な空間が好き」などなど。特に今回のようなコロナ禍では、満員電車の通勤より車通勤のほうが快適と感じる人も多いです。

東京都の満員電車

冬が寒い・雪が降る

長野県は4つの地域に分けることができ、北信地域(長野市や須坂市周辺)・東信地域(上田市や佐久市周辺)・中信地域(松本市や安曇野市周辺)・南信地域(伊那市や飯田市周辺)となっております。北と南の地域では雪の降る量も大きく違い、北の山沿いでは数メートルの雪が積もることもあります。しかし温暖化の影響もあり近年は雪が減っており、上田市や松本市など地方の都市部では年に雪が積もるのは2,3回と数えるほどです。また除雪作業がしっかりしていますので普段の生活で困ることはそれほどありません。

気温ですが、夏は暑く温度的には東京都とそれほど変わりませんが、湿度が低くカラッとしています。また昼と夜の寒暖差が大きく、夏でも夜は涼しく感じる日もあるほどです。冬の平均気温は東京都と比べると5℃以上も低く、平均最低気温はマイナス4℃と厳しい寒さです。

雪道

田舎で人付き合いが面倒

田舎への移住で失敗談としてあがるのが、自治会(町内会)や消防団の活動が大変、近所付き合いが大変という話題です。たしかに自治会や消防団への加入は半強制のようなところがあり、入会時にお金を払い、休日には活動があり時間を奪われる。断れば村八分になってしまうという地域も少なからずあるのも事実です。これも地域によって差が激しく、限界集落のような大自然の里山へ移住をすると特にこの傾向が強いように思います。最近では移住者だけでなく若者も消防団など拒否する人もいるため、自治会の活動も回数を減らしたりする地域もありますし、アパートやマンション暮らしでは該当しないことも多いです。

都市部と比べると人の流動性が低く閉鎖的な環境のため、地域のイベントなど濃密な関係が求められることも多いです。挨拶をし立ち話をしたり、お子さんがいれば行事などに参加し自然と関係が深まっていきます。年配の方の中には人の家の敷地でも気にせず勝手に入ってきてしまう方もいますが、これは当たり前の前提が違うため悪気があるわけではありません。こういった行動を過度に気にする方ですと地方への移住は馴染めませんので、ある程度うまく付き合うことで楽しく過ごすことがベストでしょう。

この辺りが気になる方は、長野市・松本市・上田市など地方都市部の分譲地の土地を購入すると、お子さんが小さい同世代の住民の方が集まっている傾向があり、付き合いも楽かもしれません。また山間部でも移住者の方が集まっている別荘地もあります。そういったところは古い慣習もなく理想の田舎暮らしを実現しやすいかもしれません。

広場で親子

長野県の良いところ・移住するメリット

ざっと不安点や心配毎を紹介しましたので、長野県への移住はしたくない気持ちになってしまった方もいるかもしれませんが、次は長野県の良いところやメリットをご紹介したいと思います。

物件が広く、家賃が安い

コロナ禍でテレワークになったとき、都内では家が狭くて大変だったという声も多いです。憧れのマイホームという夢も、地方では広い庭付き一戸建てに30代で住み始める人が多く、実際に長野県の持ち家率は73%、全国10位と比較的に高い傾向にあります。賃貸アパートやマンションに関しても部屋が広く賃料は安いのが特徴です。具体的に大手不動産4サイト「SUUMO」「アットホーム」「LIFULL HOME’S」「CHINTAI」において、長野県の家賃相場平均は、2LDK~3DKでおおよそ6.1万円、1Kではおおよそ4.3万円です。東京都の家賃相場は、2LDK~3DKでおおよそ18.7万円、1Kではおおよそ8.7万円ですから、半分以下の金額で住むことができます。

土地代も、全国平均の坪単価が48万円/坪、世田谷区が235万円/坪なのに対し、長野市は19万円/坪とかなり安いことがわかります(株式会社Land Price Japan調べ、2019年)。建築費の相場は全国平均と変わらないものの、賃貸とさほど変わらない住宅ローンでマイホームが持ちやすく、趣味の空間を作ったり、ペットを飼ったり、庭でBBQをしたりと夢が膨らみます。

ゲレンデ・キャンプ場・温泉などのレジャー施設が多数

東京に比べると、寒い寒い長野の冬ですが、寒いからこそ楽しめるウィンタースポーツを満喫できるのも長野県の魅力です。長野県には約95か所ものゲレンデがあり、年間約645万人が長野県のゲレンデに遊びに来ています。人気の理由は長野県の雪質の多くが「パウダースノー」とよばれるものです。水分をほとんど含んでいないさらさらとした雪ですので初めての方も滑りやすいです。そのため移住を機会にウィンタースポーツを始められる方も多いようです。長野県の人は小さい頃にスキーやスノーボードを経験したことがある人は多いですが、大人になってもやっている人は意外に少なく実は滑れないという人も多いのです。

また車で1時間程度で行ける場所にキャンプ場があったり、山や川で登山・トレッキング・パラグライダー・釣り・カヌー・SUP・ラフティングなど様々なアクティビティも盛んで楽しむことができます。海はありませんがこちらも車で1.2時間で行くことができるので、夏には何度も海水浴に行く人もいます。また北は野沢温泉からスキー場も有名な白馬、大河ドラマで話題になった上田の別所温泉や歴史ある美ヶ原温泉に南は昼神温泉など温泉施設も多く、日帰り温泉施設は710か所と日本一を誇ります。海や山の帰りに源泉かけ流しの温泉に入って疲れを癒やすこともできます。

ふもとっぱらキャンプ

自然が豊かで食べ物がおいしい

長野県は、日本随一の四季を感じられる県でもあります。春は桜を、夏には避暑を楽しみながら緑のきれいな山々、秋には山に色づく紅葉を様々な場所で楽しむことができ、冬はシンと寒く空気が澄んでいるからこその星空を楽しむ。時間帯や気候によって姿を変える景色に何度も長野県へ通ってしまう人や、違った表情に変わる自然の美しさを楽しみにリピーターになる方も多いそうです。

また、食べ物は野菜はもちろん果物王国でもあります。リンゴやブドウの他にもスイカや桃にプルーンなど多くの果物を食べることができます。雨が少なく日照時間が長い為、十分な日光を浴びてじっくりと育った新鮮なものがスーパーはもちろん道の駅等でも売っており、東京都に比べて安く旬の新鮮なものが買えます。
長野県の農畜産物|JA全農長野
長野県の農畜産物|JA全農長野より

意外と栄えている長野市・松本市・上田市

自然が多いと聞くと山ばかりと思われる方もいますが、長野市・松本市・上田市など主要都市は意外と栄えています。駅前に飲食店も多く並び、リニューアルされた長野駅の駅ビルにはたくさんの店舗が入っています。長野県で移住といっても都市部と山間部では大きく違います。こだわりがないようでしたら最初は都市部に移住し様子をみるのも良いかもしれません。長野市や上田市なら新幹線に乗り1時間30分程度で東京へ行くことができますし、山へのアクティビティは車で1時間程度で行けます。東京よりは圧倒的に蜜を避けて生活ができ空気も澄んでいてきれい。ほどよい田舎暮らしが可能です。

長野市街地

長野県へ移住した後の仕事について

移住の際に一番の課題となるのが仕事です。「地方には仕事がない」と言われますが実際はどうか確認してみます。2020年6月現在、ハローワークの求人情報を見てみると、長野県の求人情報は7,952件となっています。これは全国の47都道府県の中で16番目に多い数字となっています。なので全国的にみると平均より多く仕事があると言えるでしょう。就業率も全国2位(女性の就業率は全国2位、65歳以上の就業率は全国1位)となっております。

またコロナの影響でテレワークの導入も進み、場所に関係なくリモートワークで働ける企業も増えています。都内のIT企業に在籍しながら長野県へ移住をし仕事をしたいという方も増えているようです。他にも企業に所属せずフリーランスとして活躍する人など、場所にこだわらず働く人には長野県の自然や住居環境は魅力的で人気なようです。

自然の中でテレワーク

長野県の求人情報の実情

長野県の産業といえば、観光業や農業のほかに製造業ものづくり産業が盛んです。電子部品・デバイス・電子回路出荷額は全国2位となっており、諏訪地域を中心に精密機械や電子産業が集積していたり、県内全域で自動車部品のメーカーや医療機器関連の製造メーカーなど独自の技術を活かして世界をリードする企業も多くいます。製造業の企業では数百名と従業員がいる企業も珍しくなく、求人募集の職種も設計技術者・製造作業員・生産管理・配送・営業職・広報・総務・財務・IRなど幅広く活躍する求人ポジションがあります。

しかし転職企業人気ランキングに名を連ねるようなIT企業(グーグル・楽天・Apple・アマゾンなど)や総合商社(三菱や伊藤忠など)の人気企業の求人はなく、広くオシャレなオフィスでカジュアルに働きたい方にとっては「長野県に仕事がない」と思うかもしません。最近では地方を拠点とした地元のIT企業も増えており、オシャレなオフィス環境で働ける企業もありますが、給与や福利厚生の求人待遇面では、メガベンチャーなどに比べると見劣りしてしまいます。県内の就業者数を産業別割合にみると、製造業が20.9%と一番高く、卸売業・小売業が14%、医療・福祉が12.2%、農業・林業が9%、建設業が7.5%となっております。

あと移住者の方が仕事についてよく言われるのは、まず「職場までの通勤時間が短い」です。長野県の平均が31分(全国15位)なのに対して東京都は47分(全国44位)だそうです。また満員電車に揺られながらの通勤ではなく、ほとんどの方が車通勤のため車内では自分の好きな時間として過ごせるのも良いようです。

他にも平均帰宅時間が長野県は18:31(全国17位)に対して東京都は19:13(全国46位)となっております。「仕事ものんびりしていて競争的な環境ではない」「残業や休日出勤はほぼなく、プライベートは自己研磨より趣味の時間としてゆっくり過ごす人が多い」ともよく言われます。外資系の企業でバリバリのキャリアを積み、年収を数千万円稼ぎたいというような方は東京のほうが合っているし実現もしやすいと思います。最近はオンラインも充実しておりますので、もちろん地方でもしっかりとしたキャリアは形成できると思います。良い悪いではなくどちらが好みかの問題ですね。

長野県の求人を見たい方はこちら
長野県の求人サイト「ジョブズゴー」

都心部から長野県へ移住・就業は移住支援金がもらえる

都心から地方へ移住をするとほとんどの県で移住支援金がもらえる施策を行っています。長野県も例外ではなく移住支援金がもらえます。金額的に単身世帯の場合は最大60万円/人。2人以上世帯の場合は、最大100万円/世帯となっております。

移住支援金の詳細はこちらの記事でご紹介しておりますのでご確認ください。
IUターンで長野県移住支援金が最大100万円

長野県に移住した方へのインタビュー

「自然が多く子育て環境が最高!保育園も待機児童がいないため困らない。休日は近くの公園でおもいっきり体を動かすことができます」
「近所の人や地域の人と挨拶や会話を交わすことが増えました。人の暖かさを感じ毎日楽しく過ごしています!」
「自分で育てたものを食べる。趣味や遊びは自然を相手に自分で作る。生きているって実感が以前と断然に違います!」
長野県には既に移住した先輩達も多いです。移住する前に体験会や相談会で実際の声を聞いてみるのもおすすめです。

夕焼け

長野県へ移住のまとめ

長野県への移住のお話はいかがでしたでしょうか?コロナを機に地方移住の関心が高まり、人生を見つめ直す人も多くいるようです。移住を成功させるか失敗させるか、まず「移住して何がしたいのか」目的を明確に持ち、しっかりと事前に情報を調べて移住をしましょう。オンラインで繋がれる世界では物理的な距離はますます意味を持たなくなるでしょう。暮らしたい場所で好きなことをして暮らす。価値観は人それぞれ違いますが、後悔のない人生を送れると良いですね。

※長野県へ移住に伴いお仕事をお探しの方は、下記までお気軽にご相談ください。
転職支援サービスのご紹介

※各データの引用元になります。長野県への移住情報が充実したサイトですのでご覧ください。
楽園信州 長野県の移住ポータルサイト

コチラの記事も参考にどうぞ。
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長野県の上場企業は何社?平均年収や求人情報を調べてみた
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長野県の優良企業!優れた技術でトップシェアの製造業12社
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また就業中で転職を検討してる方は、コチラの記事もご確認ください。
転職を考え始めたらまず確認するべき5つの事

この記事を書いた人

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小林誠司

ヒューマンインデックスを創業、代表取締役/1982年生まれ、長野県上田市で生まれ育ち→上京→Uターン起業/正社員の転職支援・人材派遣・求人サイト運営など長野県に特化し人材業を15年/コネもお金もノウハウもなしのゼロからスタート/変化する個人と組織の関係をあれこれ考え中/趣味はキャンプ、アウトドア、漫画、お酒、娘と遊ぶこと/Twitterアカウント @koba1518



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